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• 2015.9.5
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広瀬すず「人気漫画の映画化ヒロイン」続きに原作ファン反発

このまま漫画ファンの敵になってしまうのか――。
新川直司氏の人気漫画「四月は君の嘘」の映画化（２０１６年公開）が４日に発表されたが、女優・広瀬すず（１７）のヒロイン起用に原作ファンから反発の声が上がっている。

「四月は――」は累計発行部数３００万部を誇るヒット作。かつて天才ピアニストと呼ばれながらも現在はピアノから離れている主人公・有馬公生が、自由奔放な性格のバイオリニスト・宮園かをりと出会うことで再びピアノに向き合うものの、かをりは病気を抱えていて…という青春ラブストーリー。
今年３月には原作漫画、１４年１０月から放送がスタートしたアニメともに完結を迎え、切ないラストは多くのファンの胸を打った。

そんな人気作品の実写映画化。
もともと漫画ファンは実写化を嫌う傾向があるだけに批判があることは十分予想されたが、いざふたを開けてみるとその批判の声のほとんどはヒロインを演じる広瀬に集中している。

ファンが問題視しているのが広瀬がかをりとは全くイメージが違うことだ。
髪形だけとっても広瀬は黒髪ボブで、かをりは金髪のロングヘア。
美人キャラであるかをりと、かわいさが先に立つ広瀬ではイメージが確かに違う。
かをりは原作ファンにとっては最も思い入れのあるキャラだけに映画化発表直後から「かをりちゃんが広瀬すずとかまじで合わない」「どこからどう見たら広瀬すずになるのか」「広瀬すずゴリ押しすぎ」など反発の声が数多く上がっている。

広瀬といえば同じく漫画原作の映画「ちはやふる」（１６年公開）の主人公・綾瀬千早も演じることが
発表されているが、こちらも原作の千早はロングヘアのモデル系美女であり、広瀬とはイメージにギャップがある。
当然、実写映画が原作のイメージに固執しなければならないわけではないが、大切な作品であればあるほど、その原作のイメージを崩されることに反発が起こるもの。
その要因となっている広瀬すずという女優自体が徐々に漫画ファンの敵となりつつある感がある。

しかし広瀬自身が批判の矢面に立たされるのは少々かわいそうな面もある。
例えば漫画原作であった映画「海街ｄｉａｒｙ」ではみずみずしい演技の評価は高く、演技力が同年代の女優に比べ落ちるというわけではない。
ＳＮＳ上では広瀬に加え、有村架純、本田翼など同じ人気女優を多用するキャスティング自体に疑問を呈する声もある。

大コケする可能性もあるオリジナル作品よりもマシと、近年はもともとファンがついている人気漫画を原作とする映画は増えているが、安直な原作の?改悪?、人気先行のキャスティングが繰り返されることで、観客であるそのファン自体が嫌気を差している。
批判の矢面に立つべきは広瀬ではなく、こうした大人の都合かもしれない。

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